今になって現場検証が始まった公衆トイレ

結希君は3月23日朝、自宅で朝食をとっている姿をほかの家族が目撃している。その後、優季容疑者が、普段はしないのに約10キロ離れた小学校に送り届けるとして結希君を黒い車に乗せて家を出たとみられている。

だが、学校のそばの防犯カメラには黒い車が映っていたのに、結希君は登校しなかった。さらに同日午前中、家にとんぼ返りした優季容疑者は、結希君の実母である妻を乗せて再び学校へ行く。

そして正午前、学校側から妻の携帯電話に「結希君が登校していない」旨の連絡が来た。その直後に自分で110番している。

死亡した結希君(京都府警提供)
死亡した結希君(京都府警提供)

結局、結希君は黒い車で学校へ向かったところから行方不明になっている。その道すがらにある公衆トイレがこのたび検証場所になった。近くの住民が18日の騒ぎを話す。

「朝8時30分ごろに警察車両が何台もやってきて規制線を張り始めて、マスコミも集まってくる中で警察の人が何か調べてたわ。あのトイレは地元の人はあんまり使わず、観光の人が使うほうが多い。昼間は車の行き来はあるけど夜はほとんど人目につかんと思うわ」

府警は結希君の遺体が4月13日に南丹市内の藪の中で見つかる前に数か所転々と移されたとみており、トイレはそのうちの一か所とみているようだ。

だが失踪当日の午前、学校から結希君を乗せずに車で帰ってきた容疑者は、それから妻と行動を共にし、警察を呼んだりしている。供述通り結希君を殺害したのが事実なら、結希君を乗せて学校へ向かった時か、家に戻って来る途中に車内かトイレで殺害した可能性が浮上する。

今になって現場検証が行われた公衆トイレ(撮影/集英社オンライン)
今になって現場検証が行われた公衆トイレ(撮影/集英社オンライン)

「このトイレは実は現場で取材をした多数のメディア関係者がしょっちゅう使っていたところで、これまで現場保存なんか全くされていませんでした。

府警はスマホの電波解析から容疑者の行動を追跡していましたが、今になって現場検証をしたところを見ると、スマホの解析ではトイレに寄ったことがつかめておらず、17日夕から本格化した取り調べでの供述からトイレが捜査対象に上がった可能性があります」(取材記者)