すべての土台は「健康」にある
もちろん運動や食事にはそこそこ気を遣ってはいましたが、健康に生きられることはあまりに当たり前だったので、特段強くは意識していなかったと思います。
当然、自分が大きな病気になるなんて想像すらしていませんでした。
しかし、白血病で10ヶ月の入院生活を送ったことで、僕の価値観は根本から変わりました。
人生の優先順位は完全に逆転し、「健康」が最重要事項になりました。
今では、仕事よりも筋トレやサウナ、健康的な食事のほうが大事です(もちろん趣味のゴルフもです〈笑〉。
ちなみに、まだ病気の後遺症として足のしびれなどが残っているのですが、病気をした後のほうがゴルフのスコアは上がっています。プロレベルと言われるスコア70台を2回も達成しました)。
仲間との飲み会があっても、睡眠を意識して早めに切り上げます。何よりも先に「健康」を考えるようにしています。
また、辛い入院生活の間、仲間や家族に心を支えてもらった経験から、人間関係をより大事にするようになりました。
人間関係に対する考え方も、以前とは少し変わっています。かつては、人間関係はビジネス的な捉え方が大きかったのですが、今は「人とのつながり」は人生をより豊かにしてくれる大切なものであるとの考えに至りました。
僕の場合、事業の困難を一緒に乗り越えてくれたのも、病気で心が弱り、うつに片足を突っ込んでいたときにお見舞いで支えてくれたのも、人とのつながりでした。
この経験を通じて、僕は人との関係のありがたさを強く実感したのです。
そして、人生を楽しむためには「時間」がなければ始まりません。
かつて、時間はすべて不動産に投下していましたが、今は仕事だけでなく「人生を楽しむための時間」や「健康な体作りのための時間」を意識して確保しています。
人生を楽しめる時間は有限だからこそ、限られた時間をいかに使うかが大事になります。
お金はもう、本当に最後になってしまいました(笑)。
もちろん、そこそこの規模まで資産を築くことができたからこそ、お金の優先順位が下がったという背景もありますが、どんな職業や資産状況の人であっても「お金があれば幸せ」だとは限りません。
多少お金があっても入院生活になってしまえば、美味しいご飯を食べに行くことも、家族や仲間と外出することもできなくなってしまいます。
ようやく迎えた土日で「今日は何しよっかな」「やることなくてヒマだな」とぼーっと考えていた時間さえも、尊いものだったと実感するかもしれません。
人生のタイミングによっても、何が大事かの優先順位は変わってくると思います。しかし、どんなタイミングであっても、お金も時間も人間関係も、すべては健康な体という土台の上に成り立っていることを、ぜひ心に留めておいてください。
文/木下たかゆき













