富裕層が買っているのか?

こうしたストロングポイントを持つタワマンを、実際に購入しているのは誰なのか。例えば、東京都心の1億~3億円を超えるような超高額物件を購入する層は、当たり前ではあるが富裕層である。都内の富裕層に加え、地方の富裕層がセカンドハウスとして、またアジアの華僑など外国人が投資目的で購入するケースも増えている。
 
富裕層のなかでも、開業医や自営業者、IT関連や不動産関係者などが多く、立地などにもよるが、購入目的は、セカンドハウスや投資用と自宅用が半々のイメージだったりする。

もっとも、全国に広がる全てのタワマンが1億円以上の価格で、富裕層が所有を独占しているワケではない。豪華さや値段の高さが話題になりがちだが、実際のタワマン物件は価格も設備も様々だ。総戸数が多く賃貸物件もあるため、中古市場でも多くの物件が売買されている。

武蔵小杉のタワーマンション(写真/PhotoAC)
武蔵小杉のタワーマンション(写真/PhotoAC)

ペントハウスなどを除けば、首都圏近郊や地方の物件に加え、都心部や湾岸部の中古物件などでは、1億円未満の物件も数多く存在している。こうしたタワマン物件では、本書で想定するような富裕層ではなく、大企業や外資系企業のサラリーマン層や、世帯年収1500万円以上のパワーカップルや共働き世帯、土地持ち貯蓄持ちのシニア層なども多い。

なお、国土交通省の調査によると、2025年1~6月に東京都内のタワマンを含む新築マンションを取得した人のうち、海外に住所がある人の割合は3.0%、大阪府では2.6%、京都府は2.3%だったという。