「私ね、見てたんだよ。春日くんが、佐伯さんの体操着、盗むところ」
思い悩む春日の前に、仲村が現れる。
「春日くん。私ね、見てたんだよ。春日くんが、佐伯さんの体操着、盗むところ」
あのもまた、無表情で何を考えているかわからない仲村像に見事にハマっている。仲村は春日を図書館に呼び出し、「今の気持ち」を作文に書いてくるよう要求する。
作文の代わりに「誰もが隠し持ってる悪意を、ありのまま全部書いてある」と『惡の華』を渡す春日に、仲村は「黙れ、クソムシ!」と一喝。
「私は、ぐわーっと!ぐわーっと!春日くんのそのまんまが出た、ぐっちゃぐちゃの作文が読みたかったの。(略)ズブズブのド変態でしょ、春日くんは」
そうして冒頭に引いた場面へと至る。佐伯の体操着を着た春日に馬乗りになった仲村は言う。
「この姿が本当の春日くんでしょ?」
バラさないであげると告げた後、不敵な表情で続けた。
「私と契約しよう」
なんとも不穏でゾクゾクする、完璧な第1話だった。
その直後に放送された『るなしい』では、ひれ伏す「信者」を前に、原菜乃華演じる郷田るなが、同級生の成瀬健章=ケンショー(窪塚愛流)に言い放つ。
「前にビジネスやりたいって言ってたでしょ? うちみたいな信者ビジネスでよければ、いつでも教えるよ」
『惡の華』よりも1週早く始まった『るなしい』は「宗教」、それも「信者ビジネス」という危ういテーマに踏み込んだ作品だ。素朴さを持ちながらもミステリアスな雰囲気を纏う原菜乃華は、まさにベストキャストと言える。
主人公のるなは「火神の子」として育てられ、学校では「宗教の人」と蔑まれるイジメの対象。プールの授業の後には、下着が黒板に貼り付けられてしまう。
それでも唯一の理解者である幼なじみのスバル(本島純政)の助けで、部活内で希望者にお灸を施す“ビジネス”をしているうちに少しずつ明るさを取り戻していく。



















