「一番かっこよくハンサムでいて」、原作者の想い胸に

「第1回LINEマンガ大賞」銀賞と「第2回ジャンプ縦スクロール漫画賞」大賞に輝き、Netflixでアニメ化された百世渡原作の漫画『ロマンティック・キラー』が上白石萌歌を主演の一人に迎え、映画化される。

――今回、出演オファーを受けたとき、率直にどんなお気持ちでしたか?

上白石萌歌(以下、同) お話をいただいたときは「自分に務まるのだろうか」という不安もありました。でも脚本が、ここ数年読んだ中で一番面白くて。ページをめくりながらずっと笑ってしまったんです。

原作の面白さはもちろん、英(はなぶさ)監督の手にかかると、さらにコメディ要素が増幅していて、「この世界にとにかく飛び込んでみたい」という気持ちになりました。

――「絶対恋なんてしない」と断言する主人公・杏子のキャラクターはどのように受け止めて演じられましたか。

杏子は「ゲームとチョコと猫さえあれば生きていける」という、すごく潔くて魅力的な女の子です。自分が心血を注げるものに没頭して、それで自分を満たしている――そんな彼女が魔法使い・リリと出会うことで、どんどん自分の世界を広げていくという世界観が魅力的に感じました。

原作者の百世さんと初めてお会いした際に「イケメンがたくさんいる中でも、杏子が一番しなやかでハンサムであってほしい」と言っていただいて、精神的な面でもかっこいい存在でいられたらいいなと思って演じました。

本作への意気込みを語った上白石萌歌(撮影/矢島泰輔)
本作への意気込みを語った上白石萌歌(撮影/矢島泰輔)
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