粗品がまたお笑い賞レースの審査員に
今や賞レースでは、ネタだけでなく「審査」もコンテンツだ。とりわけ粗品(霜降り明星)のコメントは、点数以上にSNSで拡散され、議論の火種になる。場合によってはネタよりも話題を集める。
昨年の『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系)の終了後、ネット上で目立ったのは、チャンピオンになったニッチェ以上に、粗品の名前と「スカしたらアカンよ」というフレーズだった。
そんな粗品が再び審査員席に座った。関西のお笑い賞レース『ytv漫才新人賞』(読売テレビ)。関西を拠点に活動する芸歴10年目までの新人漫才師を対象にした大会だ。その第15回大会が1日に放送され、粗品は昨年に引き続いて審査員を務めた。
粗品の審査はなぜ話題になるのか。理由のひとつは、やはりコメントの「辛辣さ」にある。時には「おもしろくない」といった言葉が、漫才師に容赦なく叩きつけられる。お笑い賞レースの審査が「優しく」なったと言われて久しいなか、粗品の「辛辣」なスタンスは異彩を放つ。
今回でいえば、生姜猫への評価が象徴的だ。結成3年目のトリオ漫才に対し、この日自身の最低点である78点をつけた粗品は、次のようにコメントした。
「プロがうなるような内容ではなかったかなって正直思いました」
ある意味で、審査員は出場者に立ちはだかる「壁」だ。審査員がどんなに言葉を和らげ、点数を甘くしても、その構造は変わらない。しかし、低い「壁」は挑戦の意味も薄めてしまう。粗品の「辛辣さ」には、乗り越えるべき「壁」としての責任を引き受ける覚悟がにじむ。
一方で、粗品の審査は「詳細さ」でも注目される。改めて生姜猫への講評を振り返ると、粗品はまず、ボケの数が3つと少なすぎる点を挙げている。さらに、1つ目のボケまで1分45秒ほどかかっている点にも言及。加えて、漫才中のワンフレーズを取り上げ、後に続く言葉との関係から日本語としての不自然さを指摘した。



















