粗品自身も“戦い方”を模索中?
つまり粗品は、「君たちのネタは、今の賞レースの環境ではこういった理由で評価を下げられかねない。その点を対策したほうがいい」とアドバイスしているのだ。生姜猫やぎょうぶ、マーメイドやシカノシンプへの講評にもそのような内容が含まれていた。
賞レースの環境を分析し、想定される定型的な批判には対策を講じ、その批判を凌駕する個性を見せつけろ――。そのような粗品流の戦い方の指南がなされていると言ってもいい。
そして、粗品の審査の仕方自体、そのような戦い方の具体化であるように見える。他の審査員はどのようなコメントをしているのか。そことどう差別化するのか。自分の言葉がSNSでどのように広がるのか。その広がりを自身のYouTubeチャンネルでどうフィードバックするのか。
自身の従来からの思いや主張をより効果的に伝えるために、現在のお笑い賞レースやメディアの環境を読み込んだ上で採用した打ち手が、今の彼の審査スタイルであるように思える。
粗品はその審査スタイルで、自身のコメントが示唆する粗品流の戦い方を実践している。
文/飲用てれび



















