4要素の問題分析 「感性」「感情」「知識」「技術」

あなたの周りに「できない部下」はいるだろうか。簡単な指示を取り違えたり、やる気をまるで感じられなかったり、上げてくる企画がどれもパッとしなかったり、一口に「できない部下」といってもタイプはさまざまだ。

私が現場で見てきた経験から、その本質を分析してみよう。あなたが「できない部下」を育成する必要があるとしたら、まずは彼らが次のどの要素に問題があってパフォーマンスを発揮できていないのかを見極めてほしい。これは私が様々な現場で効果を確認してきた分析フレームワークだ。

■感性:企画の面白さ、デザインの魅力、相手の反応を直感的に捉える力

■感情:恐怖、怒り、不安、やる気など、心理的な要素

■知識:商品や業界、顧客ニーズに関する論理的・情報的リテラシー

■技術:営業トーク、プレゼン資料作成、システム操作など、実践スキル

これを見誤ると、感情の問題(営業への恐怖や嫌悪感など)を知識不足と勘違いしてロープレ漬けにしてしまったり、知識の問題を「メンタルが弱っているせい」と勘違いして甘い言葉をかけてしまったり、問題と打ち手がちぐはぐになってしまう。

「できない部下」の正体とは?「感性」「感情」「知識」「技術」の4要素で分析する方法_1
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リーダーは、部下の「できない」要因がどの要素にあるのかを見極め、それに合ったサポートを提供する必要がある。

では、実際の現場ではどのような誤解が起こりやすいのか、いくつか具体例を挙げてみよう。