15人大家族、漆山家の子育て術

フジテレビの密着取材でもおなじみ、15人大家族、漆山家の母・佳月さん。著書『15人大家族 うるしやま家のママ流 笑顔がたえない36の家訓』では、子育てで強く怒ったり叱ったことがないと書かれている。

これだけたくさんの子どもがいたら、怒りたくなる場面も多そうだが、そこには佳月さん流の工夫があった。

佳月さん(以下略)「子どもが増えていくたびに怒り方とか注意の仕方を学ぶようになりました。長男の時はよく怒っていましたから(笑)。あとはできるだけ子どもが自ら考えて取り組んでいることには、なるべく口出しをしないようにしています。

子どもが失敗や不自由なく親がなんでも手をかけるより、自分でなんでもやれるようになったほうが私は良いと思っています。本人たちが物事を考えて行動してみる。それを見守ることも大事なことかなって」

家事や掃除、お手伝いなど子どもたちが自ら進んで取り組む漆山家。佳月さんの「家族マネジメントがすごい」と評判だが、その仕組みを作るのも上手だ。その一つに、チェック表を作って習慣化させるというものがある。

「いちいち言いたくないので、自分のやるべきことは自分でやってもらうようにしています。毎日やることを1か月分のリストにして、学校から帰ってきたら自分でチェックする。

たとえば洗濯ものを洗濯機に入れるとか、靴を脱いだらそろえるとか。それが寝るまでにできてなかったら、わたしが片付けてバツをつけます。それをひと月ごとに集計してお小遣いを決めるのが我が家のシステム。自分で決めたことをやらないと、決まったお小遣いから1項目につき10円ずつ減ります」

漆山家ではまるでキャプテンのような立ち位置の佳月さん。一方で、思春期の子どもたちからの反発もありそうだが…。

「授業参観とか体育祭とか子どもから『来るな』って言われるお母さんもいるみたいですけど、うちではそういったことは今までないです。クソババアとか言われたことも一度もないです。

どれだけ忙しい日でも、子ども達全員それぞれと時間をつくるようにしていて、どんなささいな悩み事も受け入れて聞くようにしています。自分がその歳の頃の事を思い出しながら、子どもたちとなるべく同じ目線で話すようにしているので、恋愛の話から仕事の話までいろいろ相談してくれますし、私も子どもたちによく相談しています」

フジテレビで10年弱密着取材を受けているが、撮影班からも子どもたちが思春期でも悪態をつかず優しくて礼儀正しい。そして兄妹、家族の仲の良さをすごく言われるそうだ。その理由は、「親の働く姿を小さい頃から見ているからかもしれない」と佳月さんは話す。

「子どもたちはお店にいることが多いので、私達が接客業をしている姿を間近で見てきています。

親が働く姿を常に見ているので、自分たちで考え行動する力や、まわりの方への感謝や礼儀が自然と身についてるのだと思います」