「坊さんバンド参上!!の巻」(ジャンプ・コミックス第116巻収録)
今回は、大原家での法事に、両さんが手配したパンクロッカーな生き方をしている若き僧侶らが押し寄せて大騒動が巻き起こるお話をお届けする。
しめやかに行われるべき法事が、仏教×ロック、さらにはサンバまでが入り交じったカオス極まりない宴へと変じていくことに!?
そして騒動の果てに、両さんが飛ばされる地はというと、「インドの山奥」。部長曰く、「修行に行かせた」とのことだが……。
「インドの山奥で修行」というと、アラ還世代の男性が真っ先に思い浮かべるのは、1972年から1973年にかけて放送されたテレビ番組『愛の戦士レインボーマン』だろう。これは、『月光仮面』などで知られる作家、作詞家にして政界のフィクサーでもあった川内康範(かわうち・こうはん)が原作の特撮ドラマ。
主人公の高校生・ヤマトタケシは、レスリングで身を立てて貧しい家族を養おうと、インドのヒマラヤ奥地に住む聖者、ダイバ・ダッタに弟子入り。修行のはてに愛の戦士「レインボーマン」へと変身する力を得る。そして個人としての幸せを求める気持ちと、日本全体の平和のための任務の板挟みになり苦悩しながらも戦い続ける……といった作品だ。
インドで修行して変身ヒーローになるという物語も異色だったが、なにしろ主題歌の冒頭が「インドの山奥で修行をして~」なのだ。否が応でも記憶に残るフレーズだった。
また、日本ではもっぱらエクササイズの一種と見なされているヨガは、本来は瞑想を主とした宗教的行法であり、修行の一種だ。インドには実際、悟りを開くために修行をする数百万人の「サドゥー」(日本語では行者、苦行僧)と呼ばれる人々がいるという。
両さんがどんな修行のためにインドに飛ばされたのかは不明だが、部長の手配によるものだけに、ハードな日々が待ち受けていることが予想される。
それでは次のページから、仏教×ロック×サンバの激しすぎる法事が、やがて(文字通りの)大炎上へと繋がるお話をお楽しみください!!



















