小川市長は不倫疑惑の前知事に対し「非常に残念」と発言

小川市長は「NEWポストセブン」がラブホ通いを報じた後、妻がいる部下と10回以上行ったと認めながらも不倫は否定した。加えて「誤解を与えるような軽率な行動」だったと謝罪している。

その姿に市の政界関係者は「市長は県議としての初質問が、皮肉にも大澤知事(当時)の不倫スキャンダルだったんですよ。今回彼女がしたことを市長に押し上げた支持者たちはどうみているんでしょう」と話し、顔をゆがめた。

小川市長は弁護士を経て、2011年4月の群馬県議選に初当選。県議を3期務めた後、2024年2月の前橋市長選に連合系組織や共産党による支援を受けて当選した。その小川氏が県議生活を始めた時期に『週刊新潮』が報じたのが、当時の大澤知事の公舎を利用した大胆すぎる不倫疑惑だった。

9月26日、前橋市議会で事実上の辞職要求をした共産党の小林久子市議(右)を横目で見る小川晶市長(撮影/集英社オンライン)
9月26日、前橋市議会で事実上の辞職要求をした共産党の小林久子市議(右)を横目で見る小川晶市長(撮影/集英社オンライン)
すべての画像を見る

「2011年7月に再選された大澤氏は初登庁の後、50代の女性とともに公舎へ入り、翌朝まで過ごしたと報じられました。『週刊新潮』は、女性は大澤知事の愛人で前年から少なくとも40回以上、こうしたお泊りを繰り返したと報じました。

この公舎は大澤氏の入居が決まってから外から中が見えないくらい塀を高くし、門のゲートを自動開閉式にする改修がなされました。知事は公舎に週に1、2回しか泊まらず、『ラブホテル代わりに使っていた』とも言われました」(雑誌記者)

ちなみに大澤氏も、「男女関係はなかった」と今回の小川市長と全く同じ弁解をした。「社会福祉法人職員の女性が公舎に事業報告に訪れ、2人とも酒を飲んで寝てしまった」などと主張したのだ。

「当時、県議一年生だった小川市長は、その年の9月の議会で初質疑をしましたが、最初の質問項目が大澤氏の不倫疑惑絡みでした」(市政界関係者)

所属会派「リベラル群馬」の代表として質問した小川市長は、県の男女共同参画基本計画に絡め「(計画を)これから進めていこうという矢先に知事にあのような週刊誌報道があったというのは非常に残念」と切り出した。

そして「群馬県の女性の一部に、男女共同参画を推進していくリーダーである知事に対する不信感のようなものが広がっている」と批判し、この状況でどうやって計画に取り組むのかと大澤氏を責め立てた。

14年前、きらきら議員1年生だった頃の小川市長(小川市長公式HPより)
14年前、きらきら議員1年生だった頃の小川市長(小川市長公式HPより)