「挑戦した人こそが人生の金メダリスト」
昨年の世界選手権・銀メダリストで今大会でも決勝進出を果たした、オーストラリア代表のクロエ・コベルも同じくリスペクト精神を忘れない。
「ライバルはいない。なぜならみんな友達だから…結果以上にこの場所に立てたことだけでクール」
こうした見ているだけで微笑ましくなる決勝にSNSでも称賛の声が続々。
〈オリンピックのスケボー女子の人気というか見てる方々がPEACEな感じで和んでい楽しいというポストをいっぱい見ると…下手だけどスケボーしてる身からしたら物凄く嬉しい感情が湧いてくる、、、〉
〈最後まで集中して、時には楽しんで競技を行なっているように見えた…やはりスポーツの本質は「楽しむこと」にあると思った…この本質を忘れずにしつつ頑張らなくては〉
また、優勝した吉沢を「金メダルに恋した14歳」と実況したフジテレビ・倉田大誠アナウンサーが、最後の試技で失敗して7位入賞に終わった中山に送ったエールも象徴的だった。
「挑戦した人こそが人生の金メダリスト」
その言葉通り出場者全員が自分との戦いに挑戦し、壁を越えようとした。熱戦続くパリ五輪に花を添えたスケートボード女子。8月6日には、パークの予選と決勝(日本時間7日深夜0時半)が行われる予定。パリ五輪を彩る天使たちの戦いは続く。
取材・文/集英社オンライン編集部