相次ぐ未成年五輪選手の不祥事

7月19日、日本体操協会は都内で緊急記者会見を開いた。1週間後に開幕をひかえたパリ五輪体操女子の主将・宮田笙子選手(19)の出場辞退を発表。

辞退理由は「代表行動規範の違反」とし、会見では宮田選手が6月末から7月初めにかけて、「未成年喫煙と飲酒を行ったため」と説明されている。

体操のNHK杯女子個人総合で3連覇を果たした宮田笙子選手(写真/共同通信社)
体操のNHK杯女子個人総合で3連覇を果たした宮田笙子選手(写真/共同通信社)
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一方で、五輪選手の未成年飲酒をめぐっては、先月にも処分があったばかりだ。

6月17日、スケートボードの国内統括団体・ワールドスケートジャパンは、5月に中国・上海で行われたパリ五輪予選に出場したスケートボード日本代表選手のうち、未成年の男女計4名が現地で飲酒していたとして、2人を厳重注意、1人を注意、1人を不問としたことを発表した。

この一件では代表の西川隆監督も管理責任から戒告処分を受けているが、選手名に関しては公表されていない。また、これとは別に“選手名非公表”による未成年飲酒の処分は4月にも行われている。

また4月には、パリ五輪ハンドボール男子日本代表の4選手に対し、日本ハンドボール協会は活動停止処分を発表。協会によると、4選手は日本代表としての活動期間中、深夜の外出と飲酒を行ったうえ、関係者以外立ち入り禁止の宿泊施設に第三者を招き入れたという。

これにより、2選手には6週間の活動停止処分が下され、残りの2選手は1年間の活動停止ならびに、パリ五輪の出場取り消し処分となった。

宮田選手だけでなく、すでに今大会では、開幕前から多くの代表選手の不祥事が問題となっているが、選手による“開幕直前のお騒がせ”は、過去の大会でも相次いで起こってきたことだ。