いつも長袖を着た全身刺青の男

宝島夫妻は4月15日夜に上野から車に乗って品川区に移動、新店舗用の物件を見学した後、東品川にある地上3階地下1階建ての豪邸に立ち寄っていたことが判明。16日未明には同住宅のガレージから平山容疑者所有とみられる黒色の乗用車が出ていく様子が防犯カメラにとらえられており、捜査本部が家宅捜索したところ、ガレージから宝島夫妻のものとみられる血痕が検出された。

捜査本部が押収した平山容疑者の車のトランクや後部座席からも血痕が見つかり、 DNA鑑定の結果、幸子さんの血液と一致し、点と線が繋がった。

また、集英社オンラインの取材で、実行役2人は遊び仲間で渋谷のクラブ「Z」で常連だった平山容疑者と知り合い、佐々木容疑者も3月下旬に同店で平山容疑者と初めて顔を合わせていたことがわかっている。

関根容疑者の自宅になだれこむ捜査員(撮影/集英社オンライン)
関根容疑者の自宅になだれこむ捜査員(撮影/集英社オンライン)

関根容疑者と平山容疑者の接点について、ある関係者はこう証言した。

「関根は埼玉のほうに人脈があると聞いたことがある。客引きを巡る店のトラブルが大きくなったときに、助っ人として日本人の従業員だかバイトだかを4~5人そろえてた。その中には若い20代の刺青を入れた者もいて、越谷から来ているという人間もいた。名前は知らないが、関根と似たようないかにもヤカラっぽい若者だった。関根は宝島のとこを辞めて他店に職場替えをしたバイトを、そこに乗り込んで行って連れ戻そうとしたり、とにかく宝島の奥さんの命令で動いていたよ」

そして、フリーの「キャッチ」として今年に入ってから上野の“宝島ロード”で客引きを始めた佐々木容疑者は、サンエイ系列の用心棒的存在だった関根容疑者と接点を持ったとみられる。この関根容疑者はどんな暴れっぷりを見せていたのか。サンエイ系列と客引きでもめ、訴訟沙汰にもなっているC店のオーナーがこう語る。

関根容疑者
関根容疑者

 

「基本的に宝島夫婦は奥さん主導で、尻に敷かれた旦那がそれに従う感じで店も増やしてきた。揉めごとでも仕掛けてくるのは奥さんで、口汚い朝鮮語で罵ってくる。あの夫婦は両方とも中国の吉林州出身だけど中国語はあんまり上手じゃない。

その奥さんが小間使いのようにしているのが関根。車の運転手をしたり、ウチの店に乗り込んできて嫌がらせをしたり暴れたり。一度、ポルシェのオープンカーで店の近くまで来たことがある。ほとんど奥さんと行動をともにして、操られている感じだね。いつも長袖を着てるから刺青の柄まではわからないけど、まあチンピラだよ」