航空券を準備、国内逃亡の可能性も…
この事件では平山容疑者が結束バンドやガソリン、携行缶などを購入したうえで自身所有の黒色乗用車を犯行用に「提供」、車内からハンマーなどの凶器類とともに幸子さんのものとみられる血痕が見つかっていた。
平山容疑者はこれらの指示を「アニキから受けた。遺体を処理するため、飲み仲間2人を実行役に頼んで車を引き渡した。アニキからは自分と仲間2人の報酬として千数百万円を受け取った」と供述、実際に15日夜に品川区内のコンビニの駐車場で男2人に車を引き渡したことがわかっている。
捜査本部は「アニキ」を佐々木容疑者と特定、行方を追っていた警視庁の捜査員が28日夜に沖縄県内で発見して確保、死体損壊容疑で逮捕し、29日に身柄を捜査本部のある東京都品川区の大崎署に移送した。
「平山容疑者はコンビニで車を渡したあと都内の居酒屋に移動し、1時間以上待ったうえ、16日未明に佐々木が現れるとすぐに連れ立って店から出て行った。その佐々木が沖縄に飛んだことがわかり、捜査員を送って何日か潜行していたところ、28日に那覇空港に現れたところを確保した。佐々木容疑者は航空券を用意して搭乗便も判明していたため、網にかかった格好です。佐々木容疑者が行こうとしていたのは福岡で、逃亡のつもりだったのか他に理由があったのかはまだ判然としないようです」(警視庁担当記者)
大崎署に移送されてきた佐々木容疑者は短髪を金色に染め上げ、イカつい体にブランド物の黒いTシャツをまとったいかにも「アニキ」然とした風貌。しかし、平山容疑者とともに宝島さん夫妻との接点には乏しく、一連の事件の役割としては「遺棄チーム」に分類される従犯とみられる。