「俺はやらないし、断った」と話していたのに…
調べに対し佐々木容疑者は「遺体の処理を4月の初めにある人物に依頼された」と供述。その「依頼」を知人の平山容疑者に卸し、平山容疑者が「飲み仲間」の若山耀人容疑者(20)と姜光紀容疑者(20)を実行役に引っ張り込んだ。
4人に共通するのは、いずれも東京・渋谷のクラブ「Z」に出入りし、SNSで連絡を取り合っていたことだ。
平山容疑者は実行役の2人についても「キラト」「カン」という呼び名以外に詳しい身上は知らない、希薄な関係だったようだ。同じクラブで平山容疑者と出会ったという友人はこう証言する。
「なんであんなことしちゃったんでしょうね…。僕、リョウケンとは仲よかったですよ。最初に出会ったのは去年の夏、渋谷の『Z』でした。彼はいつもVIP席に座っていて、酒を飲んでタバコ吸いながらたわいのないことを話す、そんな感じでした。
『Z』の客は年齢層も若くて、女の子は18歳からいるし、男はヤカラ系の刺青をがっつりいれて、埼玉や栃木、茨城から遠征にきてオラつくような、そんな人ばかりですね。
そんななかでもリョウケンはそういうこと感じではなく、落ち着いていてみんなのアニキ分って感じでした。30日と1日に捕まった3人は見たことがないので、少なくとも古くからのつきあいではないと思います」
実際、平山容疑者も調べに対し、実行役の2人とは「クラブ『Z』で知り合って、以降は何回か別の場所で飲んだ」と供述しており、それほど親しい関係ではなかったようだ。知人が続ける。
「リョウケンが親しかったのは『Z』のマスターとか、インスタによく写っている同世代の子かな。彼女はいなかったと思います。将来の夢とかを聞いたことありますが『起業したい』って言ってたのを覚えてますね。マッサージだか整体師の資格を持ってるらしくて、そっち関係の会社をいずれは自分でやりたかったようです。
あと『早く結婚したい』とも言ってました。現場仕事を一生懸命してたから、お弁当とかをつくってくれる奥さんがほしかったのかもしれませんね。サッカーが趣味だということも聞いてました。どこかの社会人チームにも入ってたんじゃないかな。
僕のなかではスジが通った人という印象でした。これまでも半グレみたいな人たちにいろいろ誘われることもあったけど『俺はやらないし、断った』とも言っていましたし」