ZAZYは9割本気で怒っている
――また、しんいちさんに対してZAZYさんが「やっぱり大会全体のモチベーションを保つために最低限、出場者が審査されて納得いく人を審査員にしてほしいな」とXで投稿、これにおいでやす小田さんは「R-1のために言うで!これに関してはZAZYが正しいと思う」と反応したことも火に油を注ぎました。
多分ZAZYは9割本気で僕の投稿に怒っています。ZAZYは僕の足を引っ張りたくて生きている人間なので(笑)。ただ、ケンカ芸が下手くそで、なおかつ「賢く見られたい」っていうプライドの高さもあります。そのせいで今回のように変な絡み方になることが珍しくありません。
――今回もある意味通常運転だと。
はい。立川志らく師匠が「彼に文句を言うのは筋違い」とXで僕を擁護してくれたのですが、そのことでZAZYもうっすら燃え始めました。だからなのか、ZAZYは火消しするために急に“しんいち擁護派”に転身して、「しんいちワンチャン決勝の審査員までやったほうが大会が面白くなる気がしてきた笑」と意味のわからんことを言い出した。本当にあいつが1番ふわふわしています(笑)。
―― 一方、小田さんは?
小田さんはわかりません。ただ、準決勝前に小田さんに会ったときに「あれはしんいちくんじゃなくて事務局に言いたかっただけで」「伝え方が悪かった」と事情を説明してくれました。小田さんもR-1に熱い思いのある人なので、思いが溢れ過ぎて上手く僕と噛み合わなかったのかもしれません。
――文章ではなかなか上手く伝えられない部分もありますよね。
かなり難しいです。炎上するとはわかっていましたけど、過剰に燃えないように「!」を多めにつけたり、あからさまに天狗の絵文字をつけたり配慮したつもりです。それでも、「気をつけなあかんな」と思いました。
――ちなみに小田さんとのわだかまりは解消されましたか?
準決勝の開始前に舞台で1~2分ほど審査員として喋る時間がありました。そこで「まだ始まってないですけど、小田さんには0点と書かせていただきます」とボケたら、舞台裏から「100点って書け!」と絶叫してツッコんでくれたので遺恨は一切ないと思います。
《後編》へつづく
《後編》「この世の汚いものの置き場所は全部しんいちでいい」…コンプライアンス上等のお見送り芸人しんいちが女性との関係を結ぶ前に必ず交わす細かすぎる同意書
取材・文/望月悠木 撮影/村上庄吾