ホストも「本当は売掛なんてさせたくない」

実際にこの日も、ホストクラブから出てきた男女がアフターで向かう先は、格安ラブホテルや大衆居酒屋がほとんど。居酒屋内ではホストと女性客らしき二人組がイヤホンを片耳ずつつけ、一緒にYouTubeを見て笑っている。まるで大学生カップルのようだ。

アフターでは、ホストが女性客におごる決まりがあるので、懐の寒さを物語っている。そして、この30代ホストは現状をぼやくように続ける。

歌舞伎町のラブホテルへと入っていく男女
歌舞伎町のラブホテルへと入っていく男女

「ホストはもともと上から目線の『オラ営』(オラオラ営業)が基本で、お客さんに居場所を与えてあげているというスタンスでした。それがいまやホストクラブは歌舞伎町だけで200店舗以上あり、選択肢が複数あるお客さんのほうが立場が強くなっているのが現状。

ホストとしては売掛なんてさせたくなくても、お客さんに『私を信用してくれないなら、別のホストに行きますけど?』と強気で言われたら、売掛を了承せざるを得ない。それなのに返済が滞るのだから、ホストも切羽詰まってつい、『体を売ってでも借金を返せ!』と女性に言ってしまうんです……」

前出の30代常連女性もこう振り返る。

「ひと昔前まではホストが女の子に暴力を振るうのが日常茶飯事でした。あるホストグループの接客マニュアルには、『意図して不機嫌になり、女の子に暴力をふるったあとに優しくする』と書かれていたそうです。私の友達も顔がアザだらけになるまで担当に殴られても惚れ込んでました。

でも、今はSNSが普及して晒されるリスクも高くなったからか、そのような暴力営業はほとんど聞かなくなりました」

肩を組む男女
肩を組む男女

歌舞伎町の無料案内所で働く50代男性もこう話す。

「昔はうちの無料案内所の前でも、ホストが女の子の頬を叩いたり、髪の毛を引っ張ってるような光景はしょっちゅう見たね。今は逆に、『なんで他の子なの!?』『なんで私だけじゃダメなの?』と客らしき女の子にホストが責められ、謝り倒していることが多くなった。ここ何年かでホストも相当大人しくなったよ」

後編では、ホストクラブにハマる女性側の本音に迫った。

※「集英社オンライン」では、ホストのトラブルについて、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。

メールアドレス:
shueisha.online.news@gmail.com

X(Twitter)
@shuon_news 

取材・文・撮影/集英社オンライン編集部ニュース班

後編はこちら