『青汁を陥れる会』とのグループLINEも

しかし、2019年2月に脱税の容疑で三崎氏が逮捕されると2人の関係は一変したという。

「越山は会社の口座から個人の口座に1億円を内密に送金するなどの背任や横領を繰り返すようになり、それが発覚。すぐに三崎さんは越山に対して代表解任の通知を送りました。越山は一度は非を認め、三崎さんに謝罪しましたが、不信感を抱いた三崎さんは越山に対して代表解任を求める裁判をはじめました。すると越山は三崎さんが反社会勢力である、街宣車をライバル企業に送ったとインネンをつけ、『自身が株主である』と主張したんです。裁判結果では、越山の主張はすべて虚偽との判決が下り、株式の保有は三崎氏のままでした」(別の知人)

越山容疑者からの謝罪LINE(関係者から提供)
越山容疑者からの謝罪LINE(関係者から提供)

三崎氏は会社からなくなった資金を取り返すため、越山容疑者に対して損害賠償を求める裁判をおこなった。

「この裁判の判決文を見ると越山氏に対して9億5873万5258円の支払い命令が下されています。しかし、越山氏はタイに住んでいたことなどから、いまだに金銭は払っていないようです」(同前)

さらに判決後も、越山容疑者から三崎氏への“攻撃”は続いたという。

「越山は『青汁を陥れる会』というグループLINEを組み、そこで三崎氏に対する攻撃方法を計画していました。そのグループに入っているYouTuberは、越山の指示のもと、三崎さんに関する嫌がらせ動画を150本以上公開していました」(越山氏を知る人物)

今年7月、取材班は三崎氏から、YouTubeにまつわるデマやトラブル、嫌がらせについて話を聞いているが、“宿敵”の逮捕、起訴に何を思うのか。改めて三崎氏に話を聞いた。

三崎氏(本人インスタより)
三崎氏(本人インスタより)
すべての画像を見る

「今回の事件は僕が越山さんからされたことの中の本当に小さな1つです。既に民事訴訟を終え、判決では10億円以上の支払いが認められています。しかし会社の資金は1円たりとも戻ってきていません。

さらに、越山さんは取引先や関係者にデマを流布しました。これらは裁判では事実でないと認められましたが、一度出た噂をなくすことは難しい。挙げ句の果てには閑静な住宅街にある自宅に街宣を入れられたりもしました、近所にも迷惑がかかり、地獄のような毎日でした。今後は、そういった風評被害がなくなればと思います。越山さんには本件について反省していただき、次こそは正しい道でやり直してほしいと心から願います」

※「集英社オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。

メールアドレス:
shueisha.online.news@gmail.com

X(Twitter)
@shuon_news

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班