「とりあえずAIを使ってみた」というサービスではない

スピークを提供するのは、米国発の教育系スタートアップ・Speakeasy Labs, Incです。同社は、Connor Zwick氏とAndrew Hsu氏が2016年に創業し、現在はシリコンバレーに拠点を置き、アプリ開発と運営をしています。

2018年に韓国からサービスを開始し、日本でも2023年の2月9日に本格的にサービスの提供を開始。2023年3月時点において、OpenAI Startup Fundを含むシリコンバレーの有名投資会社らから60億円以上の投資を誘致しているなど、今後の伸びにも期待がかかっている企業です。

「とりあえずAIを使ってみた」というサービスではない! “AI講師”との対話で英会話が身につく。最新「GPT-4」採用のAI英会話アプリ「スピーク」がすごい!_6

Speakeasy Labs, Inc.のHead of Japanを務めるキンジュシェンコ氏に、AI技術を駆使した同アプリの工夫やこだわりについてメールで聞いてみました。

「スピークはユーザーエクスペリエンスを頻繁に見直し、プロダクトの改善を行っているのが特徴です。新しい技術があるからそれを使うのではなく、教育学的な観点で評価し、学習効率または利用率などを上げるためにどのような工夫が必要かに、常にリサーチしています」(キンジュシェンコ氏)

スピークは「誰でも、どこでも英会話を学ぶことができる世界をAI技術を通して創ること」をミッションとして掲げています。

実際、今回アプリを使ってみた印象としても、スピークは決して「とりあえず流行りのAIを使ってみた」というサービスではありませんでした。スピーキングを練習するためのサービス基盤が堅実に整っていて、そこにAIをうまく組み合わせているという印象です。

正直、筆者もしばらく英会話から離れていましたが、「これならまた挑戦してみようかな?」と思えるくらい面白かったです。

プレミアムプランは年額1万2800円、または月額1800円で利用可能。一般的な英会話と比べてもかなり安価なので、地道にスピーキングに特化したトレーニングを重ねていきたい人にはおすすめです。


文/井上晃