未来は自分の望む自分でいられない

僕はあまり未来に楽しみを残せない人間です。

これは自分の経験から来ています。僕のもっとも仲の良い友人は24歳で心臓系の難病になりました。7年間心臓のドナー提供を待ち、無事手術を終えましたが、その手術の結果、現在はリンパ腫になり、今もまだ働きながら治療をしています。

僕にとって、彼に起きた出来事が僕の人生の考え方に大きな影響を与えました。少なくとも彼は僕より素晴らしい人間であり、多くの人から愛されていました。しかし、彼は難病になり、多くの選択肢を選べなくなりました。

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お金だけでは絶対に買えないもの「健康」

他にも近い関係の方で退職後に健康を害し、楽しみの多くを実現できない人もいます。僕たち人間は未来を想像することが苦手です。未来を描くとき、僕たちは健康で今と同じ自分をベースに想像しますが、未来の自分は体力、気力などは確実に若い頃より低下しています。

だから、今やりたいことは今する方がいいと心から思っていますし、安易に未来に楽しみを残す選択をしないようにしています。

こんな話は正直多くの人は望んでいないと思っています。多くの人は、楽して痩せたいのと同じように、簡単に幸せな人生を手にしたいと思っています。しかし、そんな道はこの世にないからこそ、真剣に人生と向き合う必要があります。

それでもチャレンジできる、それがわずかな確率であれ報われる可能性があるだけ、人生は悪くないと思います。書籍を出し、こうやってコラムを書けていることは18歳で町工場に就職した自分や役者をやっていた昔の自分には想像もできないことです。

インターネットのおかげで自分の才能を試せるのは幸運だし、何より日本に生まれてなければこんなチャンスはなかったと思います。