現行の制度は煩雑だったが、新NISAはシンプルに
本来、投資で得た利益には20%(復興増税除く)が課税されますが、NISA制度を活用した場合、それが非課税になります。現在、NISAには「一般NISA」、「つみたてNISA」、「ジュニアNISA」の3種類があります。
ジュニアNISAとは子供の名義で投資できるNISA制度で、2023年に終了することが決まっています。成人している人は、これまでは「一般NISA」か「つみたてNISA」のどちらかを選択し利用する必要がありましたが、これらは1本化されることが決まりました。
現行制度では、どちらも年間に投資できる金額や非課税期間の違いなどがあり、自分の経済状況に合わせて選ぶことができるのですが、これが初心者にとっては難しく感じることが多く、ハードルになっていました。
筆者もファイナンシャルプランナーとして相談者に解説する機会が多くありますが、一度で完全に理解できる人はほとんどおらず、煩雑な制度というのが正直な感想です。
金融庁もその点は指摘しており、今回2024年度から改正される新NISAでは、その煩雑さは少し解消されています。
どう改正されるかは一つずつ解説しますが、概要は上記の図の通りです。
一言で言えば、NISA制度は1本化され、非課税で投資できる金額が現状の倍以上に増えるということです。