平均年齢 62.4歳、議員男性率87%
「健康のために議員生活を続けたい」
という話を聞いてしまったのは、控え室でベテラン議員が話をしている時だった。 僕たちは今の地方議会にきちんと代表者を送り込めているのだろうか。 「そんな代表者などいない」と半ばあきらめ、政治から遠ざかっていないか。
その代償は大きい。
【2019年秦野市議会議員選挙】
投票率:41.3%
当日有権者数:13万4,230人
下図は2019年秦野市議会議員選挙の年代別投票率である。
20代と80代を除き、年齢が上がるにつれ、投票率も上がっている。選挙前の議員の平均年齢は66.2歳(2019年4月1日時点)。84歳と85歳で当選された方もいて、任期の終了する2023年には、それぞれ88歳と89歳になる。
2020年4月1日時点の秦野市議会議員の年齢構成もみてみよう。 今回の選挙では新人5人が当選したため、平均年齢こそ62.4歳と若干若返ったものの、下記の通りである。
20代:0人
30代:0人
40代:4人(1人)
50代:7人(1人)
60代:8人(1人)
70代:3人(1人)
80代:2人
※カッコ内は女性議員の数
20代、30代がまったくいないのだから、「偏っている」と言わざるを得ない。平均年齢
が60歳を超える組織なんて、シルバー人材センター以外に存在するのか。民間ではありえ
ない数字である。 下図を見てください。
ジェンダーの問題もある。 全国の議員定数のおよそ87%は男性議員であるのに対して、女性議員の占める割合はわ ずか13%である。秦野市議会議員24名中、女性議員の数は4名。その年代別の内訳はカッ コ内の数。女性議員の高齢化も目立つ。