社民党が国会からいなくなるのは寂しい
――ご自身の当選が決まった時の心境はいかがでしたでしょうか?
NHKが私の当確を出した時点では、まだ社民党が政党要件となる、全国を通じて2%以上の得票を獲得できるかわからなかったんです。前回は、社民党が何議席を取れるかだけでなく、全体の2%の票数を獲得しなければ歴史ある社民党が国政政党でなくなってしまうという、大きな課題がありました。
社民党がなくなってしまえば、現職も含め、来春の統一地方選挙への立候補を決めている人たちは諸派として戦わなければいけなくなるので、責任重大です。何よりも憲法9条改悪が議論になる中で、社民党は国会に必要だと思っているので、私の当選よりこちらの方が大きな課題だったと思います。
――普段、社民党を支持していない人たちからも、福島さんや社民党が国会からいなくなるのは寂しいという意見も見られました。
「面白くない」「つまらない」ってね(笑)。街頭でも「社民党を残してください!」とよく言われました。私からすれば「残すのはあなたです」と言いたいところですが、そういってもらえたことはありがたかったです。結果として言えば、社民党がなくならなくて本当によかったですね。
――一方で、福島さん以外の社民党候補者は落選してしまいました。その方々に託された票は、いわゆる「死票」になってしまったのでしょうか。
そうではないと思います。前回は「新社会党」の方々と一緒に、「チーム社民党」として護憲の議席を獲得しようと戦っていました。なので、その票は死に票ではなく、むしろ社民党が政党要件を獲得するための、ものすごく生きた一票になりました。