給料の大半を“酒と洋服代”に費やしていた
静岡県浜松市のガールズバーで店長と従業員の女性2人が刺殺された事件で、山下市郎容疑者(41)が現行犯逮捕された。山下容疑者は浜松の飲み屋街では知られた存在だった。
市内で飲食店を経営する男性が話す。
「山下は”山ちゃん”と呼ばれていた。会った時から刺青が上半身に入っていて、背中には仁王様。服もおしゃれで、会うたびにナイキなどのブランドスニーカーを履いていて、履いている靴や服がいつも違かったのが印象的です。服はストリート系だったかな。いつもキャップをかぶっていて、度の入ったサングラスを夜でもかけていました。
でもお金がそこまでなかったのか、アクセサリーはクロムハーツのパチモンをつけるなど、見栄っ張りが出ていました。自分を強く見せたいというプライドは高かったです。タバコもよく吸うほう。一晩で一箱なくすとかザラでしたね。
性格は社交的でしたよ。いつもジャックダニエルのハイボールを好んで飲んでました。集団で店に来ることはなく一匹狼です。一人で行きつけの居酒屋に行き、一緒に居合わせた他の席のお客さんと飲む感じ。朝まで飲むことがほとんどでした。お酒は強かったですね。酔うといつも腕相撲を周りの客に申し込んでました。割と強いほうだった」
山下容疑者は浜松市の隣にある市内の単身者向けの家賃2万6000円のアパートに少なくとも4年以上住んでいた。週に1~2回、浜松や掛川の繁華街に飲みに出ており給料の大半を“酒と洋服代”に費やしていたという。
山下容疑者と数年前から親交があった女性が語る。
「2年前に飲酒運転でタクシーに突っ込んでしまい、交通事故を起こし逮捕されました。起訴後に罰金80万円を払って出てきて、周りに『財布に大打撃だよ』と笑って話していました。それまでは浜松に車で来て朝まで飲んで車で寝て帰っていたんですが、事故後は自転車で来たり、電車のときもありました」