M-1は勝ち負けがあるから面白い
――今年はラストだから……みたいな気持ちはありましたか。
小林 あんまなかったっすね、まじで。
友保 いつもどおりで。負けたヤツが食う飯やないって。こんな分厚い肉食うたらあかんやろ。
――勝ち負けなんですね。
友保 いやねぇM-1は、結局そうすからね。あれがおもろいすからね、勝ち負けがあるから。うん。
――試合に負けて勝負に勝ったみたいな気持ちは?
友保 いや、負けましたよ。
小林 勝負に勝ったんちゃうか?
友保 負けてんねん。
――ツイッターのトレンドに入ることも多かったですし。
友保 あんなもん毎日変わるすからね。
――動画の再生回数もすごいと。
友保 いや俺らに金入らんし、ええ。(笑)
小林 普通にもう劇場出てるし。
友保 そうなんすよ。
――日常は続いてるってことですね。フランス映画みたいです。
友保 つまんねえでおなじみの。いや、みんなが言うんすよ、「M-1だけじゃないぞ」って。なんや眠たいこと言いやがってって思うっすけど、結局まぁ、日常は続くんで。
小林 これは日常じゃないっすけどね。
友保 これはな。そやねん。これは誕生日やねん。こんな、分厚い肉。
――でも15年のお誕生日ですね。
友保 ラッキーですね、15年の終いを、有楽町の分厚い肉が。そうやな、堺の芋やったのに、東京出てきて分厚い肉食ってるからなぁ。
小林 そうやんな。
友保 だいぶ出世はしたな。んー。
小林 原付も買われへんかったのにな。
友保 うん(笑)
小林 裸足で劇場行ってたのに(笑)
友保 こんな東京のど真ん中で、ぶあちぃ肉食えんのは。
――そもそも笑いで順位を決めるって、大変ですよね。
友保 まぁね。ほうなんですよね。そんなもん。ほんなね、わけわからんもんないっすよね。やっぱブックオフ行って、サザエさんのコーナーで笑ってるの俺だけですしね。古本のサザエさん見て、笑ってんの。バイト終わりブックオフ行って、男塾買ってんのも俺しかおらんかったし。(笑)
――笑いの感覚は人それぞれだから。
友保 人によるもんなぁ。
――そうなると自分の感覚を誰かに合わせないといけない。
友保 まぁまぁ。一応でも、ね、言うたらあかんことあるんで。じゃあそれをかいくぐって、なんちゃせなあかんなって、ええ。