【24】36年前のマーヴェリックの愛機が再登場
機を失い、敵陣に紛れ込んだマーヴェリックとルースターは、敵軍の保管庫からF-14機を奪って脱出を図る。そう、前作でマーヴェリックが乗っていたのと同じ型の戦闘機だ。36年前には最新鋭だった、この機種も今や骨董品。それだけに脱出はスリリングに!
【25】F-14に重なる父と息子
前作ではマーヴェリックが操るF-14の後部座席には、つねに頼れる相棒にしてレーダー要員のグースがいた。今回のF-14飛行のクライマックスでは、その座席にグースの息子ルースターがいる。それだけでアツくならざるをえない!
【26】管制塔に挨拶を
前作でマーヴェリックはテスト飛行時の着陸前に、管制塔スレスレに飛行して管制官を驚かすという、茶目っ気にあふれた飛行をやってのけた。彼の無鉄砲な性格を表わす場面だが、『トップガン マーヴェリック』では歳をとって教官となったことだし、さすがにもうやらないだろうと思いきや、最後の最後にこれをサラっとやって見せる。
【27】帰還時の音楽も前作を踏襲
マーヴェリックとルースターが空母に帰還し、艦上の仲間の喝采に迎えられる場面では、前作のスコアがアレンジを変えてフィーチャーされる。もちろん、エモさは格別!
【28】愛のフライト機はトムの所有物!
ラストでマーヴェリックがペギーを乗せて飛び立つP-51Dマスタングは第二次世界大戦時にアメリカで使用されていた戦闘機。撮影には、トムが個人的に所有していたものが使われた。ちなみにお値段は5億円とのこと。
【29】映画音楽の巨匠がレディ・ガガをプッシュ
エンディングのフライトをロマンチックに彩るのはレディ・ガガのオリジナル曲「ホールド・マイ・ハンド」。音楽を担当したハンス・ジマーはトムら製作陣を自身の“音楽室”に招き、この曲を演奏して聴かせた。
「僕らがそのときに必要としていたものと、まさに一致していた」とトムは振り返る。
【30】亡き前作の監督へのオマージュ
画面が暗転する直前のエンドクレジットには“トニー・スコットに捧げる“というテロップが。スコットは言うまでもなく前作の監督で、続編の製作初期には監督として本作に関わっていたが、2012年にこの世を去ってしまう。
彼に代わって監督を務めたジョゼフ・コジンスキーはスコットに敬意を表し、前作のトレードマークともいえる夕陽の美しい映像をしばしフィーチャー。ラストシーンも夕陽で締めくくった。
文/相馬学