『ソフィーの選択』(1982)Sophie’s Choice/上映時間:2時間30分/アメリカ
1947年。アメリカ南部からニューヨークへやってきた駆け出しの作家スティンゴ(ピーター・マクニコル)は、同じアパートに住む美しい女性ソフィー(メリル・ストリープ)とその恋人のネイサン(ケヴィン・クライン)と出会う。ソフィーはナチスの強制収容所から逃げ延びた後、アメリカでネイサンと暮らしていた。やがて3人は親しくなり、幸福な友人関係を築いていくものの、ある日ネイサンは、ソフィーが隠し続けてきた衝撃の事実を知ることになる。ウィリアム・スタイロンの小説を映画化。メリル・ストリープが第55回アカデミー賞と第40回ゴールデングローブ賞の主演女優賞を受賞した。
メリル・ストリープ
1949年6月22日生まれ、アメリカ・ニュージャージー州出身。舞台女優としてキャリアをスタートさせ、『ジュリア』(1977)で映画デビュー。ロバート・デ・ニーロの推薦によって出演した『ディア・ハンター』(1978)でアカデミー助演女優賞にノミネートされる。主な出演作は『クレイマー、クレイマー』(1979)『ソフィーの選択』(1982)『マディソン郡の橋』(1995)『プラダを着た悪魔』(2006)『ジュリー&ジュリア』(2009)『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(2011)『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(2017)など。「素顔は本当に飾らない普通の人。ブランドものを持っているところは一度も見たことがありません。ジェーン・フォンダが主演の『ジュリア』やロバート・レッドフォードと共演した『愛と哀しみの果て』(1985)も好き。特に『愛と哀しみの果て』は本当に美しいメロドラマで、一度、映画の舞台になったアフリカまで行っちゃいました」(戸田)
語り/戸田奈津子 アートワーク/長場雄 文/松山梢