前指導者の長期不在で揺れた教室運営
保護者から根強い人気を誇る公文。「東大生の約3人に1人が公文出身者」という調査もあるように、その学習法は、学習習慣づくりや基礎学力の定着という点でも人気だ。
西日本で二人の子どもを公文に通わせている保護者のSさんも、公文に信頼を寄せ続けている一人だ。指導者や教材への信頼、送迎のしやすさなどから、近隣の教室に幼児期から5年にわたり通わせている。ところが、あることをきっかけに教室運営をめぐる状況が変わったという。「お金も時間も返して」と願うSさんのSNS投稿は注目を集め、保護者からさまざまな反響が寄せられたという。
いったい何があったのか。Sさんに話を聞いた。
「昨年9月頃に、長年指導にあたってこられた先生が体調不良のため長期で教室を離れることになったのです」(Sさん、以下同)
Sさんが子どもを通わせる教室は、週4日開室する大規模教室だ。責任者である指導者を中心に、10数人の学生や主婦のスタッフが運営を支えている。
「先生がお休みされてからは、学生や主婦などのアルバイトスタッフが中心になって運営していました。ただ、長きにわたって司令塔を務めてこられた先生が不在とあって、以前に比べ、子どもたちの学習状況に目が行き届いていないのでは、と感じるようになりました」
指導者の不在は3カ月、4カ月、5カ月と長引いていった。そうした状況の中、Sさんは、「子どもが同じプリントを繰り返したり、つまずいたまま止まったりする場面がありました」と振り返る。不安に感じたSさんは、地域の教室を統括する拠点の担当者に問い合わせた。
「私以外にも複数の保護者が問い合わせを入れたようなのです。先方の回答は『自学自習できるようにプリントが作られているので、指導者の人が不在でも成り立つ』『アルバイトスタッフの方の中にも研修を受けた方がいるので、指導者が不在というわけではない』というものでした」













