交流戦から巨人が好調だが…

――なぜセとパでこんなにも実力差が出てしまうのでしょうか?

みんなが言うとおりDHのあるなしが大きい。そりゃ出場機会が単純に増えるし、野手を9人並べられて、それを相手に投げなきゃいけないんだから、投打のレベルも上がるよ。

その格差を埋めようとセリーグも来年からDH制を導入するわけだけど、パリーグが50年前にやり始めた(パリーグは1975年に導入)古い制度を今さらやって、新しいことしましたよって顔されてもね。

――セのDH制導入で実力は拮抗するようになる?

でもDHがないほうが優秀な監督が生まれやすいよ。7回以降の投手交代のタイミング、攻撃でのバント・盗塁・エンドラン采配って監督の資質が一番問われるからね。DHありの監督なんて作戦もクソもない。ダメなやつを代えればいいだけでしょ。

――そんなことは……(苦笑)。

だから1年ごとにセパでDHありなしを交互にやればいい。そうしたら監督のレベルを落とさずに10年くらいで実力が同じくらいになると思うよ。

「DHだって観客動員が不振で導入したメジャーのアメリカンリーグをマネしてパリーグが始めた。今はパリーグだって客が入るんだから必要ない」
「DHだって観客動員が不振で導入したメジャーのアメリカンリーグをマネしてパリーグが始めた。今はパリーグだって客が入るんだから必要ない」

――交流戦の話に戻しますと、巨人が10勝6敗2分とセで唯一の勝ち越し。阿部慎之助前監督の電撃辞任の影響はないものでしょうか?

この前(6月23日)の広島戦をマツダスタジアムまで見に行ってG担(巨人番記者)に話を聞いたら「選手たちはみんな何事もなかったようにやってますよ」ってことだった。

これはチーム内に「阿部野球をやってやろう」って空気はなかったって証明かな。阿部が選手をそこまで引きつけられてなかったのかもしれない。

でも、今はいいけど負けが込んだらキツイよ。橋上(秀樹監督代行)はあくまで仮の指揮官で、来年いるかどうかもわからない。橋上自身どうしたって他人事になるし、選手も結果を残してもどうせ来年には監督が代わる。監督代行のチームってモチベーションを保つのが難しいんだよ。