「僕が彼女のことを恋人と思っていたかどうかはノーコメント」

しばらくして伊良波容疑者が記者の席についた。追い出されるかもしれないと思いながらも、率直に取材で来た旨を伝えた。

すると伊良波容疑者は意外にも堂々としており、「何でも聞いて? 聞かれて困ることないし」と応じた。

以下は伊良波容疑者への一問一答だ。

――あなたは海外の売春店を斡旋する人物とつながりがあるのか。

伊良波幸広容疑者(以下同) ありませんよ。全然知りません。

――あなたの客の女性が(マナミさんの名前を伝えながら)、あなたを通じてシドニーなどの売春店に働きに行き、あなたも海外まで様子を見に行ったのではないか。

あー、行きました。彼女がその街で働いていることは知っていましたが、行ったのはあくまで観光です。

――彼女が稼いだお金をそのまま自分の口座に入金させ、それを店で使っていたのではないか。

そうですね。でも僕、そもそもお酒飲まないんで。僕が彼女に入れてもらったボトルを飲んでるわけじゃないので。

マナミさんは海外売春に行くようになってから、日々の収支は必ずアプリに入力し、海外口座に1週間に1度入金しに行き、アプリを通じて日本口座へ移していたという
マナミさんは海外売春に行くようになってから、日々の収支は必ずアプリに入力し、海外口座に1週間に1度入金しに行き、アプリを通じて日本口座へ移していたという

――どういうことか。

僕もう、お酒は2年前から飲んでないんですよ。ありがたいことに女の子が「いくら稼ぎたいの」と聞いてくれる。僕は「いくら」と伝える。その値段に合ったもの(シャンパン)を入れる。

それをテーブルには出すけどお客さんは飲まない。だからまたそのお酒は戻して別の方に出すというやり方。それで何も問題は起きていないんですよ。

そこまで話した段階で、「もう時間なので」とスタッフがやって来た。記者は最後に伊良波容疑者にこう聞いた。

――彼女に恋愛感情を抱かせて(色恋営業をして)海外まで働きに行かせたのではないか。

それはノーコメント。こっちは色恋と思ってなくても、相手がそう思ってしまったらそうなってしまう。

難しいですよね。僕が彼女のことを恋人と思っていたかどうかはノーコメント。言っても何もいいことないんで。

マイクアピールする伊良波容疑者
マイクアピールする伊良波容疑者
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伊良波容疑者に「今もアプリを使っているのか」を問うと、「かつては使っていたけど、今の僕は後輩を育てなければいけない立場。そんなものを使ってる場合じゃない。後輩たちには『使えるものは使え』って言ってます」と平然と言ってのけた。

そして最後は記者を扉の前まで見送り、「またいっぱい編集の方とか連れてきてくださいよ〜」と笑顔で声をかける余裕まで見せていた――。

直撃取材から4か月後、不敵な笑みを浮かべていたホストは逮捕された。

交際や結婚を信じたマナミさんは、海外まで行き体を売り続けた。一方、伊良波容疑者は「後輩を育てる立場」と語り、「使えるものは使え」と後輩に教えていると話していた。

これ以上、同じような女性が増えないことを願う。

取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班