「僕が彼女のことを恋人と思っていたかどうかはノーコメント」
しばらくして伊良波容疑者が記者の席についた。追い出されるかもしれないと思いながらも、率直に取材で来た旨を伝えた。
すると伊良波容疑者は意外にも堂々としており、「何でも聞いて? 聞かれて困ることないし」と応じた。
以下は伊良波容疑者への一問一答だ。
――あなたは海外の売春店を斡旋する人物とつながりがあるのか。
伊良波幸広容疑者(以下同) ありませんよ。全然知りません。
――あなたの客の女性が(マナミさんの名前を伝えながら)、あなたを通じてシドニーなどの売春店に働きに行き、あなたも海外まで様子を見に行ったのではないか。
あー、行きました。彼女がその街で働いていることは知っていましたが、行ったのはあくまで観光です。
――彼女が稼いだお金をそのまま自分の口座に入金させ、それを店で使っていたのではないか。
そうですね。でも僕、そもそもお酒飲まないんで。僕が彼女に入れてもらったボトルを飲んでるわけじゃないので。
――どういうことか。
僕もう、お酒は2年前から飲んでないんですよ。ありがたいことに女の子が「いくら稼ぎたいの」と聞いてくれる。僕は「いくら」と伝える。その値段に合ったもの(シャンパン)を入れる。
それをテーブルには出すけどお客さんは飲まない。だからまたそのお酒は戻して別の方に出すというやり方。それで何も問題は起きていないんですよ。
そこまで話した段階で、「もう時間なので」とスタッフがやって来た。記者は最後に伊良波容疑者にこう聞いた。
――彼女に恋愛感情を抱かせて(色恋営業をして)海外まで働きに行かせたのではないか。
それはノーコメント。こっちは色恋と思ってなくても、相手がそう思ってしまったらそうなってしまう。
難しいですよね。僕が彼女のことを恋人と思っていたかどうかはノーコメント。言っても何もいいことないんで。
伊良波容疑者に「今もアプリを使っているのか」を問うと、「かつては使っていたけど、今の僕は後輩を育てなければいけない立場。そんなものを使ってる場合じゃない。後輩たちには『使えるものは使え』って言ってます」と平然と言ってのけた。
そして最後は記者を扉の前まで見送り、「またいっぱい編集の方とか連れてきてくださいよ〜」と笑顔で声をかける余裕まで見せていた――。
直撃取材から4か月後、不敵な笑みを浮かべていたホストは逮捕された。
交際や結婚を信じたマナミさんは、海外まで行き体を売り続けた。一方、伊良波容疑者は「後輩を育てる立場」と語り、「使えるものは使え」と後輩に教えていると話していた。
これ以上、同じような女性が増えないことを願う。
取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班













