「街で客引きしたら怒られちゃうじゃないですか(笑)」
店の扉を開けると、目の前のレジが受付になっており、そこで担当者名(ホスト名)を伝えると、ホストが迎えに来て着席するという流れだ。
記者が訪れたのは開店から1時間ほど経った21時頃だったが、その日は1か月の売り上げを確定し、人気ランキング上位の「ナンバー」が決まる「締め日」だった。
ホストやその女性客にとっても重要な日で、4人掛けのテーブルが10卓ほどある店内はほぼ満席だった。
記者は受付担当者に「りおんさん指名でお願いします」と伝えた。
店内にいるホストは、ブランドロゴ入りのトレーナーにデニムなど、カジュアルな服装がほとんどだ。
女性客もスウェット姿の女性や、ツインテールにふわふわした白いミニワンピース姿の女性など、いずれもカジュアルな装いだった。
伊良波容疑者が席に着く前に、数名の若いホストが入れ替わり立ち替わり席につき、「りおんさんとはどんな関係なんですか? アプリなどで出会ったんですか?」と聞いてきた。
そのうちの一人に「マッチングアプリで女性と出会い、店に誘導するのか」と尋ねると、悪びれる様子もなく答えた。
「はい。街で客引きしたら怒られちゃうじゃないですか(笑)。マッチングアプリはすぐに出会える便利なツールだし、『使えるモンは使わないと』って精神です」
この若いホストは「大学卒業後、内定した会社の研修期間中に“これ向かんわ”と思って辞めてホストになった」と話した。
しかし、アプリで出会った女性をどのようにホストクラブへ誘導するのか。アプリでの“客引き”の手口について次のように語った。
「無理には誘わないですよ。『ちょっと来ん?』って感じです」
記者が「そこでやんわりと『交際しよう』などの言葉で誘うのか」と聞くと、「なんでそんなこと聞くの? 怖いって!」とはぐらかされてしまった。













