「自治体議員置き去り」の中道結成への不満も

このように、もともとの都連執行部への不満がうずまいていたところ、自治体議員の堪忍袋の緒が切れる出来事となったのが、永田町のトップダウンで決められた中道結成をめぐる動きだ。

特に、立憲都連の各総支部に中道の候補者が「顧問」として就任する制度が設けられたことには、自治体議員から「政党が異なる人が顧問になるのは、組織として明らかにおかしい」と強い反発の声が上がった。

「自治体議員をないがしろにする文化が染み付いている。中道に移ったはずの国会議員や落選者たちが、立憲都連の運営に口を出し続ける姿勢には、強い拒否感がある」(立憲都連の自治体議員)

中道改革連合の小川淳也代表(写真/本人SNSより)
中道改革連合の小川淳也代表(写真/本人SNSより)

川名氏は、こうした中道結成をめぐる不満の受け皿にもなっているようだ。

蓮舫氏陣営の関係者は「公明と連携した国会議員に反発する人や、中道との連携や今後の合流に反対する人も川名氏の推薦人になっている」と警戒する。

会長選後の分裂も? 混沌とする立憲都連

これまでの都連体制を引き継ぐとみられている蓮舫氏と、都連執行部や国会議員への不満の受け皿となっている川名氏の争い。どのような結果になっても、しこりは残りそうだ。

蓮舫氏陣営からは「川名さんの推薦人は、党員集めの目標も達成しなかったり、党勢拡大を目指した新人候補擁立を妨害したりする議員も多い。都連会長になったとしても、周りがそんな状況では都連が崩壊するのでは」と、川名氏陣営への激しい批判が飛ぶ。

いっぽう、蓮舫氏の推薦人になるよう誘われたものの、名を連ねなかった自治体議員は、「都連事務局幹部から『蓮舫さんの推薦人になってほしい』と頼まれた。本来、事務局は会長選挙において中立であるべきなのに、特定の候補者に肩入れするような組織運営がまかり通っているのは異常だ。こういった私物化に、現場の議員の不満は限界に達している」と憤る。仮に蓮舫氏が都連会長になったとしても新執行部への反発は収まりそうにない。

今月7日、第18回ベストマザー賞授賞式に出席した蓮舫氏(写真/蓮舫氏SNSより)
今月7日、第18回ベストマザー賞授賞式に出席した蓮舫氏(写真/蓮舫氏SNSより)
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選挙戦略や組織運営をめぐって、長年の不満が積もり積もった立憲東京都連。15日、自治体議員を中心とした投票で蓮舫氏に突き付けられる結果はいかに……。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班