「車内や車外の撮影は可能」とする観光列車も

さらに、富士山麓電気鉄道もホームページ内で「【ご協力のお願い】電車内や駅構内における撮影マナーについて」と題し、次のように注意喚起している。

「今般、電車内において無断で他のお客さまや職員を撮影し周囲のお客さまにご迷惑をかける行為や、沿線での撮影において線路内に立ち入り列車が非常停車するなど、撮影において様々な事象が発生しております」

こうした状況を踏まえ、「線路内や立ち入り禁止区域など、社用地に正当な理由なく立ち入る行為」などに加えて、「SNS等で他のお客さま、職員の様子を無断で公開する行為」「職員やほかのお客さまに対して、私的なSNSアカウントの開示・交換を本人の自由意志を超えて求める行為」などをNG行為として列挙したうえで、「特に悪質と判断される際には、撮影・録音行為を中止いただき、法的措置をとらせていただく場合もございます」としている。

富士山麓電氣鐡道が運営する富士急行線の河口湖駅〈富士河口湖温泉郷〉(写真/PhotoAC)
富士山麓電氣鐡道が運営する富士急行線の河口湖駅〈富士河口湖温泉郷〉(写真/PhotoAC)

いっぽう、今年春に運行を開始する南海電気鉄道の観光列車「GRAN天空」では、「車内や車外の撮影は可能」(GRAN天空公式ホームページより)としている。しかし、同社の経営戦略部担当者は「撮影を自由に認めているものではない」と説明する。

「撮影に関する考え方やマナーにつきましては、他の列車と同様、他のお客さまのご迷惑とならないようご配慮いただくこと、フラッシュ撮影や通路をふさいでの撮影、ならびに三脚・自撮り棒の使用はご遠慮いただくこと、といった一般的な撮影マナーを前提としております。なお、この考え方はGRAN 天空に限ったものではなく、他の特急列車等においても基本的に同様です」(南海電気鉄道経営戦略部担当者)

このように鉄道会社によって撮影に関するルールはさまざまだが、「無断での乗客や乗務員の撮影」など、他者への迷惑行為は控えるべきだというのが共通の見解のようだ。