「悩みながらも自衛隊への入隊を志し、生活を立て直そうとしていました」
春川さんは別れてから約5か月後の昨年12月25日、「元彼がつきまとってくる」と八王子署に相談。同署は同日中に被害者宅付近で廣川容疑者を発見し、強い執着と危険性を認めたとしてストーカー規制法違反容疑で逮捕し、果物ナイフ一本を押収している。
その後、今年1月15日には春川さんを盗撮したとの性的姿態等撮影処罰法違反容疑で再逮捕し、同29日に接近禁止命令を出して同30日に略式起訴。廣川容疑者は「もう近づきません」と宣言し、罰金80万円を支払い釈放されている。
3月12日までに同署は春川さんに電話などで計9回接触していたと報じられているが、「異常ありません」との答えがあったという。廣川容疑者はこの間、本当に接近していなかった可能性があるが、同署の最後の連絡から2週間後に事件は起きた。
いっぽう母親の話では廣川容疑者と春川さんは「1年半~2年間」交際していたという。
廣川容疑者はカウンセリングを拒み、スマホに保存してあった春川さんの写真の消去にも応じなかったと報じられてきたが、母親の認識では拒んだカウンセリングは釈放後のもので、勾留中は受診していたという。
「逮捕の後、息子は悩みながらも自衛隊への入隊を志し生活を立て直そうとしていました。釈放後の様子はとても穏やかで何かを振り切ったような様子でした。釈放後、母親が監督するということで同居していましたが、実家に依存せずひとり暮らしをするための物件と仕事を探しに行っていました。どこでスイッチが入ってしまったのか、わからず思い悩む日々です」(廣川容疑者の母親)
八王子署は春川さんの相談を基に現行法で可能な被害予防措置をすべてとったとも言われている。母親も事件当日の朝も異変を察することはできなかった。どうすれば今回のような事件を防げるのか。その一つとしてストーカー前科者にGPS発信器を取り付け居場所を把握する制度の導入を求める声が出ている。













