3度にわたる夫の不倫疑惑

3回目の結婚は27歳のとき。かつてSNSで出会った1歳上の男性と、離婚後に交際へと発展し、そのまま再婚。結婚後は娘を授かり、順風満帆な家庭を築いているように見えた。

27歳で3回目の結婚を果たし、3人目の子どもを出産した木下さん
27歳で3回目の結婚を果たし、3人目の子どもを出産した木下さん

しかし、その結婚生活も3年で終止符を打つことになる。きっかけは、夫の“ダブル不倫”だった。

「ある夜、末っ子の授乳で起きたら、隣で寝ているはずの夫がいなかったんです。声が聞こえるほうに行ってみると、トイレの中で誰かと電話していて…。しかも、相手の声が外まで聞こえるくらい怒鳴っていたんですよ」

会話の様子から、不倫相手の女性の夫とトラブルになっている――そう直感した木下さん。電話を終えた夫に詰め寄るも、「勘違いだから」と言い逃れされ、その場はうやむやに終わってしまった。

だが、この疑惑はここで終わらなかった。

2度目は、1カ月後。娘が夫のカバンから見慣れない「キッズ携帯」を取り出してきたことがきっかけだった。不審に思った木下さんが中身を確認すると、不倫相手と思われる女性とのやり取りが残されていた。

「これは黒だな、って確信しました」

そこから情報をたどり、不倫相手の女性の身元を特定。相手は銀座で働く20代後半のホステスだったという。

木下さんは店を直撃し、女性の仕事終わりに夫が働くバーへ移動し、話し合うことに。約30分にわたる“直接対決”が行なわれた。さらに後日、改めて夫と不倫相手と木下さんの三者会談が行なわれ、「今後一切、連絡を取らない」という約束を交わしたことで一度は決着した…かに見えた。

「決定的な証拠がなかったので、最終的には和解という形になったんですけど…。今振り返ると、なんであのとき許してしまったんだろうって思います」

その後、しばらく平穏な日々が続いたが、2度目の発覚から4カ月後、夫のスマートフォンに、見覚えのある名前からのLINE通知が表示されているのを目にしてしまった。

「“仏の顔も三度まで”じゃないですけど、さすがにもう我慢できないなって思って。今度こそ奴らを泳がせて、証拠を全部突きつけてやろうと思いました」

「どうせパスコードは相手の誕生日だろう」。そう直感した木下さんは、「0101」「0102」と1月1日から順に入力していったところ、6月中旬の日付で見事ロック解除に成功。スマートフォンの中には、やり取りや履歴など、証拠となるデータが次々と残されていた。

「もう、“出るわ出るわ”って感じでしたね」

さらに友人の協力を得て、2人の行動を追跡。ホテルのロビーで待ち合わせし、キスを交わす決定的な瞬間の動画撮影にも成功した。

その証拠を突きつけたことで関係は完全に破綻。木下さんは30歳で、3度目の離婚を決断した。 

後編「36歳で孫がいる“おばあちゃん”に…3度の離婚で学んだ交際時に無視してはいけない“違和感”」へ続く

取材・文/木下未希 集英社オンライン編集部特集班