#1から続く

3回目の結婚相手は、弁護士として不倫相談を受けていた男性

33歳のとき、弁護を担当した被告人からアクリル板越しにプロポーズされた原口さん。刑務所とシャバで300通以上の文通を交わし、彼の出所後に晴れて結婚に至ったが、わずか1年経たずに離婚し、35歳でバツ2となった。

「出所後の彼を働かせなきゃ、と札幌市に法律事務所を開業して独立したんですが、開業と同時に離婚してしまいました。借金返済に加え、縁もゆかりもない土地での開業は想像以上に大変で…人脈づくりのために異業種交流会に参加し始めました」(原口さん、以下同)

その異業種交流会で出会ったのが、3回目の結婚相手となる4歳下の建設会社経営の男性だった。彼とはどのように結婚に至ったのか。

「当時、独身だった彼は既婚者の女性と交際していました。要は不倫ですよね。それで『彼女の離婚相談に乗ってあげてほしい』って頼まれたのがきっかけだったんですが、いざ相談に乗ってみると、『彼女、全然離婚する気ないな…』っていうのが態度や口ぶりから分かったんです」

その後、既婚者の彼女と別れた彼は原口さんと急速に仲を深めていき、半年の交際を経て結婚した。

「1回目の結婚相手は、社会性はあるけど人間味がなかった。2回目は、人間味はあるけど社会性がなかった。だから3回目の夫は、『社会性も人間味も両方兼ね備えてる!』と思って選んだんですけど…」

札幌で個人事務所を立ち上げ独立したころの原口さん(写真/本人提供、以下同)
札幌で個人事務所を立ち上げ独立したころの原口さん(写真/本人提供、以下同)