「この年になって、成長できるんですね」

復活ライブ2日目には松岡昌宏、櫻井翔、戸塚祥太らがライブに足を運んでいる。嵐のファンだった昭次の母は、櫻井と会えたことに舞い上がった。そのことを「今まででいちばんの親孝行」と言われた昭次もまたうれしそうだった。

東京での生活にようやく慣れ始めた母が言う。

「ファンの人、本当にありがたいですね。SNSを習って、皆さんから昭次へのコメントを読みました。いろいろ心配してくださって。あぁ、親の気持ちと一緒なんだな。『体に気をつけてね』『大変だったね』……。私が思ってること、伝えたいことと同じことを、ファンの方たちが全部がおっしゃってくれた。ファンの心は親心なんだなって。

こういう方たちだから、こんなにも待たせたのに、ずっとついてきてくださったんだなって。よく待っていてくれたなあって」

男闘呼組、再始動。
ひとりで叶えるには大きすぎる夢だった。
メンバー4人と谷川、5人で見たから実現した夢だった。

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昭次は東京ガーデンシアターの2日間4公演を終えた翌朝、Instagramにグレッチをかき鳴らす画像とともに、こんなキャプションを投稿している。

「夜明けの光景は 夢のようでした 奇跡でした この先も生命を燃やしてROCKします」

昭次は確かな手応えを摑んでいた。

「昔以上の声が出てる。音楽活動を再開した時、最初はまったく声が出なかったのが、練習を重ねて少しずつ声が戻ってきた。

ソロ活動をしていた30代、BASS ADVENTUREに所属させてもらっていた時、有名なボイストレーナーの方に正式に腹式呼吸を習って。それから、歌っていない時間も長かったんですけど、忘れてないんですよね。

10代、20代、男闘呼組だった時代、多分メンバーで僕がいちばん声が出なかった。レコーディングだけじゃない、ライブやテレビで歌う時も。高音に届かなかったり、低いところも届かなかった。和也は常に安定してる。僕以外の3人は舞台をやってるから声量がやっぱりすごいんです。僕は声量っていう意味でもいちばん劣ってた。

再始動のための準備が始まり、腹式呼吸を活用して練習を繰り返した今、昔よりキーが出るようになったんです。昔出なかった低いところも。

10代の頃、どうしたらもっと上手く歌えるんだろうなんて考えたことさえなかった。あまりに意識が低かった。まあいいやって適当に考えてたんじゃないですか。ひどいですよね。でも、あきらめなくてよかった。この年になって、成長できるんですね」