「足りない保育士に幼稚園教諭を充てるが…」

越前市長の後継候補を破って当選した佐藤現市長は批判があった越市政の民間依存は踏襲しなかったが、「保育士の待遇改善をせず、足りない保育士に幼稚園教諭を充てるのが今回の職種統合」と中川市議はみる。

では給与水準を、高い方の幼稚園教諭に合わせる道はないのか。市人事課は、

佐藤市長(大津市議会YouTubeより)
佐藤市長(大津市議会YouTubeより)

「大津市と規模が似た他の中核市などで同様に職種を統合した先行例を参考にしました。高い方の給与を適用した自治体もごく少数ありましたが、(低い方に合わせた今回の措置は)一般的で、特別なことではないと思います」と主張する。

松﨑書記長によれば確かに7、8年前には多くの自治体で幼稚園教諭と保育士の職種統合が行なわれ、“賃下げ”も起きていたという。しかし、と松﨑氏は続ける。

「民間の給与も上がらなかった当時、公務員が給与水準で主張することは難しく、代わりに労働条件の改善を求めたのだと思います。でも今回、市は職種一本化を言い出した後、当事者への賃下げの説明は1回だけ。しかも全容はわかりません。

私たちは1月にもPTA組織と一緒に集めた6千筆超の署名を提出し、処遇改善も含めた4月以降の働き方についての話し合いを持ってほしいと求めてきました。でも市は応じないまま条例案を出したのです。こうなった今は大津市は議会で根拠をしっかり示し、議員の人たちにも真摯な議論をしてもらいたいと思います」(松﨑氏)

財政の助けにもならない給料カットを日々子どもたちに向き合う先生に押し付けて、何かいいことがあるのだろうか。                         

写真はイメージです((写真/PhotoAC)
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班