親が全財産を定期預金に預けて破産しかけた

今の現役世代は「定期預金」と聞いても、儲かるイメージは抱かないだろう。しかし、ひと昔の世代は、いまだに「かなり儲かる貯蓄方法」と思っている人が多い。

なぜかといえば、昔は金利がかなり高かったからだ。バブル期には、年7%を超えていたのだ。それゆえ彼らの多くは、今も何となく定期預金に多額のお金を預けている。

岩手県一関市の山間部に住む老夫婦も、そうであった。

質素な暮らしを続けていた夫婦には、およそ3000万円の預貯金があった。そのほぼ全額を、満期が来ても自動継続になる定期預金に預けていた。

そんな夫婦がともに認知症を患ってしまう。

2人の世話を担ったのは一人娘だった。娘は都内在住で、当初は月に数回、週末に帰って2人の世話をしていたが、認知症が進行すると、会社を辞め、両親とともに暮らし始めた。