2人組からひとりへ…突然の転機
東京で出会った仲間たちとともにライヴ活動を続け、翌年には晴れてメジャーデビューを果たす。
多保が作るブルージーなギターリフや、キャッチーなメロディが印象的な楽曲と、60年代のヒッピーのようなファッションで力強いシャウトを響かせる越智のヴォーカルは、多くの人々に衝撃を与えた。
デビューから多くのファンに支持されて、デビューから1年で3枚のシングルをリリース。しかし、その後に大きな転機が訪れる。
多保がギタリストを辞めて、ソングライターとしてSuperflyを支える決断をしたのである。予期せずしてSuperflyという名前を一人で背負うことになった越智は、その時のことを「不安でいっぱいだった」と振り返っている。
そのような変化の中で制作されたのが、シングル『愛をこめて花束を』だった。
それまでの3枚のシングルは60年代のロックを彷彿とさせる、アップテンポな楽曲ばかりだった。しかしこの曲は、壮大で美しいメロディが光るバラードだ。
この曲は多保が16歳の時に作った原曲を上京後に練り直したもので、デビュー前のライヴでも必ず最後に歌われてきた、渾身の一曲であった。
越智はレコーディングにあたって、「自分の言いたいことを全て言い切りたい」という強い覚悟で望み、作詞家のいしわたり淳治とともに、歌詞を再び練り直した。また、恋人に花束を贈るという歌詞をより深く理解するために、実際に自らの恋人に花束を渡したという。
そのような試行錯誤の末に、『愛をこめて花束を』は世に出されたのだ。この曲は結果的に100万ダウンロードを記録するヒットとなり、リリースから18年経った今でも、多くの人々に愛されている。
文/吉田ボブ 編集/TAP the POP













