短い時間でスマートに仕事をしている

欧米企業には、時間外手当のようなものが存在しないため、どんなに遅くまで働いても金銭的なメリットがありません。

メリットがないどころか、土日に働いたり、遅い時間まで仕事をしていると、周囲から「仕事が遅い人」と見られて、評価を落とすことになるのです。

日本企業では、休日出勤や徹夜仕事をしている人に対して、「頑張っている」とか、「仕事熱心」と高評価する風潮が残っていますが、欧米企業では、「そこまで時間を使わないと、成果が出せないのか……」とみなされて「仕事が遅いダサい人」という評価が下されます。

世界のグローバル企業はジョブ型の評価制度ですから、「あの人は短い時間でスマートに仕事をしているのに、すごく成果を出しているね」といわれるような人が、高い評価を受けることになるのです。

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欧米企業では、働く時間の長短が問題にされることはなく、仕事の「成果」が出なければ、会社をクビになるのが一般的です。

多くのグローバル企業は、成果主義を採用しています。

エグゼクティブも含めて、成果が出ないと、職を退くよう勧告されています。評価の基準は、働く時間や仕事との向き合い方ではなく、あくまでも成果を上げているかどうか……にあります。

このあたりも、日本企業とグローバル企業の大きな違いといえます。