「睡眠は1.5時間周期」のウソ

人はどれくらい睡眠時間を確保できれば十分なのだろうか?

日本では1.5時間周期で眠ると良いと言われており、そのため「6時間」がきりのよい数字と思っている人が多い。

つまり、睡眠時間を6時間確保できるとよく眠れたと考え、それ未満だと少し眠り足りないと考えている人が多いようである。

しかしこの「睡眠時間6時間神話」は実は間違いなのである。ちなみに私の周りのアメリカ人でこの1.5時間周期の話をする人はいないので、これは日本独自の「神話」であるようだ。

睡眠時間は1.5時間の周期が良いという考え方は、レム睡眠(脳が活発に動いている睡眠のこと。眼球がピクピクと活発に動いているためREM〈Rapid Eye Movement〉睡眠と呼ばれる)とノンレム睡眠(眼球が活発に動いていない、脳が休息している深い睡眠のこと)が90分周期で訪れるため、そのタイミングで起きると目覚めが良いという理屈からきているようである。