〈健康な生き方の科学〉自分自身を「やっていることや持っているもの」でしか評価できない人に知ってほしいこと
体が健康でこれといってストレスがなくても、人生に「何かが足りない」と感じる。それが「つながり」だ。誰かとのつながりもそうだが、「自分自身」といかにつながれるか、つまり自分を好きでいられるかも、人生にかかわる。シリーズ120万部『ゼロトレ』著者の石村友見さんが、「体」と「心」と「つながり」という3つの観点から健康と幸せを世界最先端の科学的データなどから解説した『Life is Wellness 「健康な生き方」の科学』(サンマーク出版)より一部抜粋、再構成してお届けする。
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Life is Wellness 「健康な生き方」の科学 #1
生まれながらにある「Being」 現実の私を、理想の私が評価するこの「私同士」のつながりはつねに緊張関係になり、どんどん疲弊していく。自分を褒められるのは努力をしたときや成果を出したときだけになり、それ以外は無視をしてしまう。これでは、この先もずっと自分を許すことができない。
「私」を好きでいられるためには、自分自身とのつながり方を変える必要がある。そのときに大切なのが、DoingでもHavingでもない第3の視点「Being」だ。Beingとは、「存在そのもの」のこと。
1 Doing 行動や行為
2 Having 持っているもの
3 Being 存在そのもの
何をしていようが(Doing)、何を持っていようが(Having)、自分が存在していることそのものがBeingだ。良いところも、悪いところも、すべて含めた「ありのまま」の姿こそがBeingで、自己受容とはそんなありのままの自分を受け入れることなのだ。
大抵の親は、子供のBeingを受け入れ、愛しく思っているはずだ。子供の成績が悪かろうと、学校で問題を起こそうと、犯罪を犯してしまったときでさえ、その子を見捨てたりはしない。
これはその子の存在そのものであるBeingが愛しいからだ。
もしも親が子供のDoingやHavingばかり見て否定し続けたなら、子供はその親からやがて離れていくだろう。
子供の安心感は、自分の存在そのものを親が受け入れてくれることで生まれる。「何をしたか、何を持っているか」で褒められたり、叱られたりするのではなく、どんなときも親が自分の「味方」であると感じたときに心から安心し、自己受容感が高まるものだ。
写真はイメージです
写真/shutterstock
Life is Wellness 「健康な生き方」の科学
石村友美
2024年10月30日
1870円(税込)
312ページ
ISBN: 978-4763141743
科学的データに証明された 病気にならない健康習慣! 医師が次々絶賛!
「健康寿命を伸ばしたいなら、 絶対に読むべき1冊」 (医師 62歳 男性)
「体と心が同時に元気になる 方法を教えてくれる」 (医師 47歳 女性)
人生100年時代を健康で 楽しく生きていくためには、 体と心を「同時に」安定させること。 本書はそんな 「ウェルネス(心身ともに健康)」 な状態になるための生活習慣、 ・食べること ・動くこと ・眠ること ・休むこと ・安心すること ・人とつながること などを科学的なデータを基に わかりやすく解説します。
著者は、 シリーズ120万部の『ゼロトレ』の 石村友見さん。ハーバード大学医学部の 『Health and Wellness』で世界最先端の 栄養学、コミュニケーション学を学び、 延べ5万人に健康指導をしてきた ウェルネスの第一人者です。