「卓球を強くしてやるから俺のあとに常についてこい」 

実は同様の手口で数年前に被害にあったという女児がいる。個人の特定に繋がらないよう犯行の時期や詳細は伏せるが、女児の親戚が重い口を開いた。

「親戚のA子は木原美悠ちゃんをテレビで見て、木原の卓球教室に通いたいと言い、通いだしたそうです。

木原は教室で気に入った女の子を見つけると『いつでも俺のあとについてこい』と言って、どこに行くのにもついてこさせるそうですが、A子もそうでした。

木原に気に入られるというのは子どもからしたら卓球の素質を認められるようなものなので、当初はA子も嬉しかったのだと思います。

あるとき、A子は木原に他の選手の練習を手伝うために自分の練習時間より早く来るように言われました」

現場となった卓球教室(撮影/集英社オンライン)
現場となった卓球教室(撮影/集英社オンライン)

A子さんが教室に入ると、実際には木原被告1人しかおらず、そこで8月の事件と同様の“卑劣な犯行”が行なわれたという。当時の様子を親戚が振り返る。

「A子は教室内で木原に体を触られるなどされました。このことを知った母親はすぐにでもA子をやめさせたかったのだとは思いますが、複雑な事情があってすぐにやめさせられる状況ではありませんでした。

まずひとつは木原から『俺のもとを離れてやめるなら全力で潰す』『やめるのはいいが俺が教えないとうまくはならない』とA子は言われ、 “洗脳状態”だったA子は木原に怯え、母親に『警察には言わないでほしい』と訴えたそうです。

A子からしたら大好きな卓球を続けられなくなると思ったのでしょう。とはいえ母親からすればそのまま通わせるのは不安でたまりません。

なのでせめてもの防衛策として、母親は『A子の体を触ったことを知っている』と木原に告げました。木原の奥さんにもこのことを告げ、練習には必ず立ち合うように言ったんです」