「正直、敵は多かったと思います」

長女は事件発生当初の集英社オンラインの取材で、両親についてこう語っていた。

「敵は多かったと思いますよ、実際。同業者に狙われてたのかなとも思います。店舗数も多いのと、ましてやあの町ですし。目をつけられたこともありますし、私も帰り道は気をつけてるって話はずっとしてたんですけど、特定の誰かというよりかは、ライバルが多すぎてわからないです。

1つの場所、台東区の上野周辺であれだけ店舗を構えてれば狙われますよね。派手だったと思いますし、あの町から出たことがないので有名だったと思いますよ。両親は日ごろから表の道を通るようにしてた。人が多いから。暗い道を通らないようにしていたと思うんですけど。本当に家か店かしか行ってないと思うので。集金の帰り道に被害に遭った可能性もあるのではないでしょうか」

宝島夫妻(知人提供)
宝島夫妻(知人提供)
すべての画像を見る

しかし、大型連休に突入し、仲介役に続いて実行犯、指示役らが両親の死体損壊容疑で次々に逮捕されると、取材班の記者に対し、長女はこんな問いかけをするようになっていた。

「(犯人に対して)何か情報あります? 逆に知りたいんですけど。私はもう、そっちを頼りにしているんで、まったく(情報源が)ないから。もう謎が多すぎて。ニュース見ても、疑問なところしかないから。(両親が)どこで殺害されて、どのタイミングで、誰が、っていう感じなんで」