宝島夫妻の右腕だった関根容疑者

今年1月には宝島さん側が関根容疑者の影響力をそぐためとみられる会社の役員人事を行なっており、これで両者の確執が一層深まったとの見方もある。

捜査本部もこの情報を把握しており、経営権を奪う目的で関根容疑者が一連の犯行を計画した可能性を調べている。

捜査本部は5月7日早朝、上野にある不動産会社役員の前田亮容疑者(36)も同じく死体損壊容疑で逮捕した。宝島さん夫妻は4月15日夜、上野からワゴン車に乗り込み、新規開店を計画する店舗の物件を見るため品川方面へ向かい、その後、東五反田の空き家で暴行され殺害されたか、抵抗不能の状態になったとみられている。

宝島さん夫妻と関根、前田両容疑者の計4人がこの空き家の方向へ向かう姿が付近の防犯カメラに映っており、捜査本部は関根容疑者ら二人の空き家での行動を追及している。

逮捕された前田容疑者(撮影/Soichiro Koriyama)
逮捕された前田容疑者(撮影/Soichiro Koriyama)
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上野の不動産関係者によると、前田容疑者は宝島さんと仕事上の付き合いがあり、関根容疑者とも顔見知りで、東五反田の空き家の管理にも携わっていたとの情報がある。

捜査本部は、関根、前田両容疑者が共謀して前田容疑者が持つ不動産情報で宝島さん夫妻を誘い出し、自由に出入りできる東五反田の家に連れ込んだとみている。

一方、サンエイ系列の飲食店が立ち並ぶ上野の通称「宝島ロード」で、関根容疑者が同じ容疑で逮捕されている福岡県出身の佐々木光容疑者(28)と談笑したり一緒に酒を飲んだりしていたことも、周辺の飲食店関係者の話でわかった。

事件では、遺体が発見された翌日の4月17日に平山綾拳容疑者(25)が警察に出頭し「アニキから車を用意しろと言われ、遺体の処理を行なう実行犯として飲み仲間2人を紹介し、粘着テープなどの凶器を購入したうえで車を引き渡した」と供述。この「アニキ」が佐々木容疑者とみられている。

佐々木容疑者は2月上旬から宝島ロードで飲食店の客引きをしており、関根容疑者はサンエイ系列の店のすぐそばの路上にいた佐々木容疑者と知り合ったとみられる。

そして宝島さん夫婦を襲撃する計画を立てる中で、関根容疑者が佐々木容疑者に「遺体処理グループ」をつくって準備するよう指示していた疑いもあるとみて捜査本部は調べを進めている。

関根容疑者逮捕当日の宝島ロード(撮影/集英社オンライン)
関根容疑者逮捕当日の宝島ロード(撮影/集英社オンライン)

サンエイ従業員らによれば、関根容疑者はグループ店舗間での従業員配置の采配や食材の手配、店舗拡張時の物件探しなど、宝島さん夫妻の右腕として中心的に働いていたという。