誰よりも顔を隠していた関根容疑者
事件の逮捕者らとの接点など数々浮かんだ疑問点を事実確認しようと、取材班は5月1日、関根容疑者を直撃している。
同日午後0時45分頃、関根容疑者は世田谷区の自宅駐車場から白いヘルメットをかぶってアメリカンタイプのオートバイにまたがり、くわえタバコで走り出した。記者は急いで走って追いかけ、信号待ちしているところに声をかけた。
——突然申し訳ないです。関根さんですよね?
「……」
——集英社オンラインの記者です。少しお話できませんか?
「……」
サングラスをかけた関根容疑者は、タバコをくゆらせながら無言で記者のほうを見据え続けた。サングラスの奥の視線は判然としないが、睨みつけるような殺気を放っていた。
——今お話するのがお辛いようでしたらまた出直します。
「……」
——またあらためますね。
「(左手を添えて咥えていたタバコを右手に持ち変えて)もうあらためないで」
そう一言だけ放ち、関根容疑者はバイクで走り去ったが、その後、記者があらためて直撃する機会は訪れなかった。
5月6日に逮捕された関根容疑者は、大崎署からの移送のため翌7日に報道陣の前に姿を現した。実行犯たちから恐れられた男はジャンバーをかぶって顔を覆い、前かがみに歩いていた。これから捜査本部の厳しい取り調べが待っている。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班