三次元男性はお断り
一方で、好きになれる男性が“三次元に存在しない”というケースもあるらしい。大手広告代理店の企画・営業としてバリバリ働く竹内真由さん(26歳・仮名)は、いわゆる「2.5次元俳優」の追っかけに人生を捧げるオタク女子だ。
「小学生のころ、同じクラスの男の子にスカートめくりをされて以来、男性に嫌悪感を抱くようになりました。でも、ある日動画サイトで見つけた『ミュージカル テニスの王子様』をきっかけに、2.5次元俳優を好きになりまして。
『テニミュ』を通じて、人生で初めて男性に対して“カッコいい”という感情が芽生えたのですが、残念ながらその気持ちが三次元男性に向けられることはありませんでした」(竹内さん)
平日は当たり前のように10時間以上働き、休日は舞台観劇や“推し”のイベント、オタク友達との飲み会をはしごする日々。竹内さんは、今の生活について「恋愛が入り込む余地はない」とバッサリ切り捨てる。
「出会い探しや、デートに時間を使っている余裕はないですね。結婚願望もないですし、焦りも感じません。でも、こういうことを飲み屋で知り合ったおじさんとかに話すと『そのうち寂しくなるぞ』などとなじられ、謎の説教タイムが始まることがあります。そのたびに、恋愛や結婚をしたくない女性への風当たりは、まだまだ強いんだなと感じます。
それでも私がブレないのは、うちの会社に独身貴族を謳歌している素敵な先輩女性がたくさんいるからなんですよね。結婚や出産でキャリアが閉ざされてしまったり、家事に非協力的な夫に毎日イライラするくらいだったら、誰に何を言われようと、私は私の思うままに暮らしたいです」