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シンガポールの教育事情

男性経験が「ある」「ない」を意識しやすいのは、「みんなと同じ」だと安心できる人の多い日本だからだろうか。海外の人は、男性経験の「ある」「ない」をどう捉えているのか? シンガポール人のシェリーさん(仮名、35歳)がインタビューに応じてくれた。

シェリーさんは2年前に来日し、日本の優秀かつ有名な私立大学で研究員をしている。研究テーマは「日本のジェンダー」についてである。日本に来る前はオーストラリアの国立大学で人類学を専攻し、5年間、ジェンダーの研究をしていた。

シェリーさんの生まれはシンガポール。父親は会社員で、母親は主婦。現在、70歳近い2人は高卒で苦労したため、シェリーさんが小さい時から厳しく、また教育の機会を与えてきた。

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シンガポール
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「シンガポールは学歴社会。ちゃんとした大学を卒業しないと、就職してもお給料が低いんです。小学校は中学受験のため、中学校は高校受験のために。高校は大学受験のため皆、猛勉強してるんです。優秀な三つの国立大学のひとつを卒業すれば将来が約束されているって皆、そう思って頑張ってるんです」

シェリーさんは、流暢な日本語で話す。シンガポールにいた頃、ドラマや音楽で、一時的に「日本ブーム」が来て、シェリーさんも日本に興味を持ち、日本を好きになった。それで、シンガポールにある日本語学校へ3年ほど通って日本語を習ったという。その名前は「あいうえお科」。言ったシェリーさんも、聞いた私も、名前が面白くて同時に笑ってしまった。

シェリーさんが言うように、シンガポールの教育水準の高さは、世界的にも注目されている。シンガポールには、総合、工学、工科デザインの国立大学3校があり、私立が3校、他に政府出資の経営大学と、2009年設立の身近な門戸を開いた国立大学がある。なかでも、シェリーさんが卒業したシンガポール国立大学は、2022年世界大学ランキングで21位、アジアで3位を獲得している(「Times Higher Education」)。